村山人形店

村山さえ子 / 安藤寛泰 / 大月俊幸 / 千葉工作所 / 前田大作 / 水野幸一

村山人形店さんは1946年創業の人形専門店です。 三代目の村山謙介さんが全国からセレクトした職人さん制作の雛人形のほか、フルオー ダー、パターンオーダー、木目込みオーダーの制作雛人形もお取り扱い、楽しいお節句の お祝いが迎えられるように、節句アドバイザーがお手伝いをしています。
村山人形店さんには特別な雛飾りがあります。染織作家の大月俊幸さんが国産の繭を草木 で染め上げ手織した絹織物を使い、木目込み人形を二代目のさえ子さんが制作。飾り台や お道具(香合・行器(ほかい)) は、松本市三城に工房を構える江戸指物の四代目 前田大作さ んが、長野県産材のカラマツや日本の名木霧島杉、希少材の黒柿を使い制作しているもの です。 村山謙介さんは、友人である大月さんが作った素晴らしいものが都会へばかり流れ、地元 であまり知られることがないのが勿体ないと思っていたそうです。 二代目のさえ子さんが雛人形を作る技術があったので、大月さんの絹織物を使うことを思 いつきました。前田大作さんとは、2010年11月のまつもと市民祭のイベントで知り合っ てからの友人で、「商店と工芸」の前身となるイベント「まつもと の 木と布と袋」(2012 年5月) を村山人形店で一緒に開催しています。そのとき同時開催の「みずの の うつわ」 で作品を展示販売したのが土岐市の陶芸家の水野幸一さん。村山さんがクラフトフェアで 水野さんの器を購入してからのご縁で実現しました。 お店のお手洗いのタオルハンガーとペーパーホルダーは、名古屋市の千葉工作所の千葉直 樹さんのもの。結晶釉の柄が美しい花瓶は多治見市の安藤寛泰さんの作品で、季節のお花 が飾られています。千葉さんと安藤さんは「商店と工芸」の参加作家さんです。 商店主と作家の繋がりから始まった「商店と工芸」のルーツがここにあります。

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